「しっかりした靴を履いているはずなのに、夕方になると足の裏がだるい」
「ランニングを始めると、いつも同じ側の膝やスネが痛くなる」
「靴底の減り方をみると、なぜか内側ばかり削れている気がする…」
そんな悩みを抱えている方、もしかするとその原因は「オーバープロネーション(過倒れ)」かもしれません。
こんにちは!埼玉のフットマスター井浦です。
私は日々、作業療法士(OT)としてデイサービスで多くの方の「身体の動き(動作)」を分析していると、歩行の乱れや膝・腰の痛みの根っこにこの「足部の歪み」が隠れているケースに頻繁に遭遇します。
今回は、足のトラブルを引き起こす大きな原因であるオーバープロネーションの正体と、ご自身の足のクセをたった30秒で見抜くセルフチェック法、そして根本解決につながるオーダーメイドインソールの有用性について、リハビリ専門職の視点を交えて分かりやすく解説します!
1. そもそも「オーバープロネーション(過倒れ)」って何?
「プロネーション(Pronation:回内)」とは、歩行やランニング時にかかとが着地した際、衝撃を吸収するために足首が内側へ倒れ込む人間本来の正常なクッション機能のことです。
しかし、この内側への倒れ込みが必要以上に大きく起こりすぎてしまう状態を「オーバープロネーション(過倒れ)」と呼びます。
なぜオーバープロネーションが問題なのか?
足の裏には、体重を分散し衝撃を吸収するための「アーチ(土踏まず)」が存在します。オーバープロネーションになると、足首が内側に崩れることでこのアーチがつぶれ、足全体がベタッと潰れたような状態(扁平足傾向)になります。
作業療法士の視点からお伝えしたいのは、「足元(土台)の崩れは、全身の骨格運動チェーン(運動連鎖)を狂わせる」という点です。
1. 足首が内側に倒れる(オーバープロネーション)
2. つられてスネの骨(脛骨)や太ももの骨(大腿骨)が内側にねじれる
3. 膝が内側に入り(Knee-in)、股関節や骨盤が前に傾く
つまり、足元のたった数ミリの崩れが、膝痛、股関節痛、腰痛、さらには全身の疲労感にまで波及してしまうのです。

2. 【たった30秒】自分の足のクセを見抜くセルフチェック
「自分も過倒れになっているかも…?」と思った方、安心してください。特別な器具がなくても、今すぐその場で見抜く方法があります。
以下のチェックで、自分の足のクセを確認してみましょう!
チェック①:普段履いている「靴底(アウトソール)」の減り方を見る(所要時間:10秒)
一番手軽で正確なのが、よく履いているスニーカーや革靴の底を確認することです。
正常(ニュートラル): 医学的にはかかと外側から着地し、親指の付け根付近で蹴り出すと言われているため、「かかとのやや外側」と「前足部の中央~内側」が軽く削れている。
※フットマスターの視点から言うと、親指で地面を蹴らずに中足部にかけて進行方向にまっすぐ進みます。
オーバープロネーション(過倒れ): かかとの内側や、土踏まずの下付近、親指の側面が異常に削れている。(※靴全体が内側に傾いて変形していることも多いです)

チェック②:鏡の前で「スクワット(Knee-in Check)」をする(所要時間:10秒)
鏡に向かって立ち、足を肩幅に開いてゆっくり両膝を曲げてスクワットをしてみます。
チェックポイント: 膝を曲げたとき、つま先の向きに対して膝が内側に入り込んでいませんか?
膝が内側に入る(Knee-inする)場合、足裏の土踏まずが潰れてオーバープロネーションが起きている可能性が極めて高いです。
3. なぜ起きる?作業療法士が考える3大原因
なぜ、足首が過度に内側に倒れてしまうのでしょうか?OTの臨床的視点から見ると、主な原因は以下の3つに集約されます。
1. 足裏の「インナーマッスル」の筋力低下
足の裏やふくらはぎの奥には、アーチを引っ張り上げるための筋肉(後脛骨筋や足底の小筋肉群)があります。運動不足や加齢により、これらの筋肉がサボり癖(筋力低下)を起こします。
2. 足首(アキレス腱)の柔軟性不足
アキレス腱やふくらはぎの筋肉が硬いと、歩行時に足首が正しく背屈(つま先を上げる動き)できなくなります。すると身体は代償動作として、足首を無理やり内側に倒すことで前へ進もうとします。
3. 個人の足型に合っていない靴・既製品のインソール
人の足の形、アーチの高さ、かかとの傾きは指紋と同じくらい左右差・個人差があります。自分の足の骨格に合わない靴やフラットな中敷きを履いていると、着地のたびにかかとが揺れて内側に倒れ込んでしまいます。
4. 根本解決なら「オーダーメイドインソール」が有効な理由
過倒れを防ぐために最も重要かつ即効性があるのが、インソールによる骨格のアライメント(配置)補正です。
市販の既製品インソールも一定の効果はありますが、オーバープロネーションを根本から整えたい場合は「オーダーメイドインソール」の作成が圧倒的におすすめです。
OTの視点から、その明確な有用性を3つの理由で解説します。
理由①:ミリ単位の左右差・足型に完璧にフィットする
人間の足は、右足と左足でもアーチの高さや硬さが異なります。既製品のインソールは「平均的な足型」で作られているため、人によっては「土踏まずが高すぎて痛い」「逆にサポートが足りず倒れ込みが止まらない」というズレが生じます。
オーダーメイドであれば、個々の足型(足圧分布や骨配列)を正確に採型するため、無駄な隙間なく足裏全体を密着サポートできます。

理由②:「静止時の足」ではなく「動いたときの骨格」を正せる
既製品は「立っている姿勢」を基準に作られがちですが、私たちフットマスターのオーダーメイドインソールは、ベッドに寝て体重がかかっていない無荷重の状態で 足首の最も良い位置(ニュートラルポジション)を再現し 石膏で型をとって作ります。
そして 歩行や走時の「体重移動のクセ」まで考慮して削り出しや補高調整を行います。
理由③:セルフケア(エクササイズ)の効果を最大化する
足裏の筋肉を鍛える「タオルギャザー」やストレッチも大切ですが、1日の大半を過ごす歩行時に足元が崩れていては、リハビリや運動の効果も半減してしまいます。
オーダーメイドインソールで「正しく骨格が立った状態」を保ちながら歩くこと自体が、足本来の筋肉を正しく使うトレーニングになるのです。
まとめ:足元を整えて、もっと動けるカラダへ!
「オーバープロネーション(過倒れ)」は、一見すると小さな足のクセに思えますが、放っておくと膝痛や腰痛、日常生活やスポーツのパフォーマンス低下につながる侮れないサインです。
足元という「土台」がオーダーメイドでしっかり整うと、驚くほど歩行が軽くなり、身体の疲れにくさが変わります。ぜひ今日の30秒チェックから試してみてくださいね!
インソールや歩き方の事は私たちチームフットマスターにご相談くださいね!!
てるてるとてくてく
埼玉県児玉郡上里町金久保字蓮山359−1
イオンタウン上里1F
フットマスター 井浦 優太朗(作業療法士)
http://shinya-tekuteku.jp

