こんにちは。
流カイロプラクティック院、一生歩ける足作り整体師の流岳史です。
整体やマッサージを受けてもすぐに体の調子が元に戻ってしまうと諦めてはいませんか?施術を受けた時は良かったのに、翌日になるとまた体が重くなってしまうとはよく聞くお悩みです。
せっかくスッキリ軽くなって明日は頑張れるぞと思っていたのに、朝起きた時に元に戻っているとガッカリしますよね。
実はこの原因には、多くの人が見落としている2つのポイントがあり、そのためにすぐに体のゆがみが元に戻ってしまっているので起こることなのです。これを放っておくと、年齢とともに姿勢が悪くなって、関節の痛みや変形の原因になって健康寿命にも響いてくる重要なことです。
今回は多くの人が見落としがちな2つのポイントを解説し、対策をご紹介していきます。
身体は立った瞬間にゆがむ
「からだのゆがみ」とはよく聞きますが、なぜゆがみが起こるかご存じですか?
多くの人は体の使い方のクセや悪い姿勢を想像するかもしれません。
しかしゆがみの原因を考えるうえで圧倒的に重要なのが、土踏まずのゆがみです。土踏まずは足の裏の地面に着いていない部分で、この空間が歩いたり走ったりする時にクッションの役割をするので、私たちは関節への衝撃をやわらげて前へ進む推進力を得られます。
しかし土踏まずは全体重を受け止め続けているので、年齢とともにゆがんでくる宿命を帯びています。また合わない靴やサンダル、ヒールの高い靴をよく履く人や、歩く時のフォームが良くない人は、さらに土踏まずのゆがみを加速させてしまいます。
土踏まずを維持しているのは筋肉と靱帯です。筋肉は鍛えることができますが、一度ゆるんだら元に戻すことができません。外反母趾や内反小趾などはこうして起こります。
このように土踏まずがゆがんでしまうと、体の土台部分がズレてくるので、立った瞬間に体がゆがみ始めます。これが整体やマッサージを受けてもすぐに元の体に戻ってしまう1つ目の理由です。施術が終わって「ああ、スッキリした」と立ち上がって家に帰るまでの道のりで、またゆがみが始まります。その結果、例え翌朝起きた時に身体が重くならなくても、時間が経てば姿勢や筋肉の状態が元に戻ってしまうのです。
土踏まずのアーチ構造

ゆがみの連鎖で起こる身体の使い方のクセ
土踏まずがゆがんでくると、必然的に足首がゆがみ、ひざがゆがみ、股関節がゆがみ、左右の足のゆがみ方の差が骨盤の傾きを生み、さらに背骨のゆがみへと連鎖していきます。その結果、身体の使い方のクセが出てきます。
町行く人を見て、「何であの人はあんなに曲がった姿勢で歩いているんだろう?」と思ったことはありませんか?
その人はひょっとしたら、自分の姿勢が曲がっていると気づいていないかもしれません。若いうちはこの土踏まずから起こるゆがみに筋力で対応できます。人形やプラモデルだと、うまくバランスを取らないと立たせることはできませんが、人間は幸か不幸か筋肉でゆがみから起こるバランスの悪さを筋力で制御できてしまいます。その結果、年齢とともに自分の使いやすいところだけを使うようになり、筋肉量のバランスが崩れてまっすぐに立ったり歩いたりできなくなってしまうのです。
この結果、整体やマッサージの施術の後に立ち方や歩き方に気をつけても、無意識に自分の使いやすいところや筋力の強いところを頼ってしまい、アンバランスな立ち方、歩き方になって、身体のゆがみがすぐに元に戻ってしまうのです。
土踏まずの崩れから連鎖するゆがみ

身体の使い方の問題
ここまでご説明してきたように、整体やマッサージをしても体がすぐに元に戻ってしまうのを解決するには、身体の使い方の問題と構造の問題の2つの問題に対処することが必要になってきます。それではそれにはどうしたら良いのでしょうか?
まずは使い方の問題です。皆さんは「きれいな姿勢で立って下さい」と言われたら、どのように立ちますか?
腰をそらせたり、つま先を45度に開いたりする姿勢をイメージしたら、普段から体をゆがませるクセがある可能性があります。また「きれいに歩いて下さい」と言われて、腕を大きく振り、足を高く上げて、親指で地面を強く蹴ることをイメージしても同様です。
実は私たちが学校で教わった気を付けの姿勢や行進は、集団美を見せるためのフォームで、身体の構造に合わせたものではありません。身体の構造に合理的な立ち姿勢は、つま先は中指を真正面に向けたやや内またな向きで、腰はそらさずおなかを引っ込めます。
歩き方も腕はそんなに振る必要はなく、足も高く上げるよりは身体より後ろにいったときに鼠径部を伸ばします。そして足の指も親指よりは小指側をきちんと使えるように意識します。
このようなことを普段から意識して実施していくことで、筋肉のバランスが整い、常にきれいな姿勢、ウォーキングフォームが保たれます。このことはすばわち、日常動作の中からゆがみにくい身体にトレーニングができるということで、一度コツを覚えてしまうと特別にトレーニングをする時間を割く必要がなくなります。
私たちフットマスターでは新保式ボールウォーキングを皆様にお伝えすることで、このように日常的にゆがみにくい身体作りができるウォーキング法をお伝えしています。
普段の姿勢

つま先の向きを変えた姿勢

身体の構造の問題
そして2つ目の構造の問題である土踏まずのゆがみの対処です。
土踏まずは先述のように、靴選びや歩き方も大事なのですが、それでも残念ながらどんなに丹念なケアをしていてもゆがんでいく構造をしています。そこで私たちフットマスターでは、オーダーメイド矯正インソールを使用することで、この問題に対処しています。
オーダーメイド矯正インソールは、おひとりおひとりの足の形を丁寧な手作業で石膏を使ってかたどることで、皆様の足に合わせたインソールを作ることを実現しています。それなので、このインソールを靴の中に入れれば、その上に立っただけで土踏まずが理想の状態に矯正されるようにできています。
一度作れば耐久性に優れ、楽にゆがみの予防ができるので、忙しい方にも大変重宝されています。
足の石膏採り

オーダーメイド矯正インソール




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