こんにちは!
埼玉県越谷市の一生歩ける足作り整体院「流カイロプラクティック院」の流岳史(ナガレ タケシ)です。
いきなりですが、「今履いている靴、本当に“足にやさしい”ですか?」
2025年4月から月に1回「足にやさしい歩き方教室」を始めて、靴の選び方について人前でご説明する機会が増えました。
すると、ほぼ例外なく驚かれるのは――
「軽くて、柔らかくて、脱ぎ履きしやすい靴を選んではいけません」ということ。
これ、実は“一生歩ける足”を育てるにはNG三拍子なのです。
今回は「足を守る」靴選びについて解説していきます。

「軽い・柔らかい・脱ぎ履きしやすい」靴とは?
「軽い・柔らかい・脱ぎ履きしやすい靴」は、足のゆがみを助長します。
一見、履き心地が良さそうに思えるこの条件。
しかし実際には、以下のようなリスクがあります:
〇軽すぎる靴 → 軽いということは素材がもろく、正しい重心移動ができなくなります。
〇柔らかすぎる靴 → 足のねじれ・崩れを抑えられず、足部構造がどんどん崩れます。
〇脱ぎ履きしやすい靴 → かかとを踏みつぶしたり、甲が固定されていなかったりすると、足の指や裏に余計な力が入ります。
このような靴を長年履き続けていると、結果的に、外反母趾・浮指・足底筋膜炎・膝痛などのトラブルを誘発しやすくなります。
本当に“足にやさしい靴”とは?
本当に「足にやさしい靴」
それは…
「重い・硬い・脱ぎ履きしにくい」靴です。
えっ?と思われたかもしれませんね。
でもこの3つには、足を守るための理由があります:
〇重い靴 → 歩く時に振り子の原理で働き、足が前に出しやすくなります。
〇硬い靴 → 着時にソールがしなることでショックを吸収し、また反発する力が地面を蹴るのを助けてくれます。かかとがしっかりホールドされると、足がゆがむのを防いでくれます。
〇脱ぎ履きしにくい靴 → 足をしっかり包む設計なので、骨格を安定させ、歩行姿勢が崩れにくくなります。
特に高齢者や運動不足の方は、筋肉や靭帯の衰えで足の裏のアーチがゆがみやすくなっているので、「足の筋力を使わずに歩ける靴」よりも「足を守る靴」が必要なのです。


足はゆがむようにできている
靴選びで大切なのは「足を守る道具」という目で見ることです。
そこで意外と知られていないのが、足首がゆがみやすい構造になっているということです。
足の裏には「土踏まず」という、立っていても通常だと地面に着かない部分があります。歩く時にこの土踏まずが一旦しなることで、路面からの衝撃の吸収をして膝や股関節などの負担を緩和し、元の形に戻ろうとする反発力が、足を前に運ぶ推進力に変わります。
しかし、残念ながらこの土踏まずのショック吸収機能は、筋肉や靭帯の衰えで年々衰えて、土踏まずのアーチが変形することで、足首のゆがみが起こり、身体全体のゆがみの原因となり、さまざまな関節のトラブルや姿勢の悪化を誘発していきます。
それに対して正しい靴選びには、このゆがみやすい足首の構造を守る意味があります。
〇重い靴 → 土踏まずの反発力を得て、振り子の原理で足を前に出すので、最小限の力で歩を進められます。
〇硬い靴 → 硬いソールは接地の衝撃を吸収して、推進力に変える土踏まずの機能を助けてくれます。またかかとから内側にかけての部分が硬いと、かかとが安定して、足首のゆがみを防いでくれます。
〇脱ぎ履きしにくい靴 → しっかり靴ひもを結んで甲の部分のフィット感を上げると、足首の復元力の助けとなります。
このような足首のゆがみの原因には老化・運動不足・体重増加などが挙げられますが、見逃しがちなのが、合わない靴を履き続けることです。「足を守る靴選び」で、足首のゆがみを防ぎ、一生歩ける足を育てていきましょう!


さらに効果を高めるには?
私たちフットマスターでは、更に【オーダーメイド矯正インソール】を合わせることをお勧めしています。
〇足のアーチ保持
〇姿勢バランスの最適化
〇歩行中の足裏荷重のガイド
といった“補正×誘導”の相乗効果が生まれるからです。
オーダーメイド矯正インソールはお1人お1人の足を石膏で型採りして作るので、靴の中に入れるだけで、土踏まずのアーチを整えて、足首のゆがみを防ぎます。
実際に歩き方教室の参加者に、「重い・硬い・脱ぎ履きしにくい」の見本の靴を持っていただくと、「本当にこれで歩きやすいの?」と疑問を持たれる方が多いのですが、サンプルインソールを試着して履いてもらうと、「軽い!」と驚きの声があがります。
「軽い」ということは、それだけ靴とインソールで身体の潜在的な機能を引き出している証拠になります。




正しい靴選びとインソールで、未来の足を守る。
「今、痛くないから大丈夫」ではなく、
「10年後も歩き続けるために何を選ぶか」がとても大切です。
なぜなら、私たちの足はゆがむようにできているからです。
早いうちから、このゆがみの対処を始めておけば、姿勢のゆがみや関節の痛みなどを防ぎ、いくつになっても自分の足で歩ける足を作る最高の健康投資になります。
もしこの記事を読んで、
「私の靴、大丈夫かな…?」と少しでも思ったら、ぜひ全国のフットマスターにご相談ください。
靴選びの“思い込み”を一緒に見直してみませんか?



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