ご無沙汰しております。
リハガーデンてくてくの井浦です!
西日本は例年よりも梅雨入りが20日程早く、東日本も少しゆっくりと梅雨入りとなりました!
またコロナワクチンも65歳以上の高齢者の接種も進んできているようで、東京オリンピックも含めて、アフターコロナに向けての動きから目が離せない所です。
私自身はと言うと、自粛生活が続きテレビを見て過ごす時間も長くなっています…
そんな時、あるCMが目に入りました。
80歳で3度のエベレスト登頂に成功した、冒険家の三浦雄一郎氏が出演しているものです。
CM中では運動不足の高齢者向けに、家でも出来る簡単な運動を紹介していました。その一つに“タオルギャザー”を紹介していました。
タオルギャザー:踵は動かさずタオルを足の指で掴む運動。足の指の力を鍛えて、歩行や立ち上がりや踏ん張りが効きやすくなり転倒予防として取り入れる事もあります。
私の勤めるデイサービスでもご利用者様に推奨しておりますが、皆様苦手意識が強いようです…笑
なぜ苦手意識が強いかと言うと
加齢に伴う筋力低下と共に足を支えアーチの崩れて 土踏まずが無くなり扁平足やO脚となりやすいのです。
足の指の筋力低下は 高齢者の転倒リスク因子でもあり、安田らは『地域在住高齢者を対象に開眼片足立ち保持時間を測定し、上下肢筋力や柔軟性、測定は足把持力、足部柔軟性、アーチ高率、足長を足底感覚などの身体機能評価と注意機能との関連を検討した結果、片足立ち保持時間に影響を及ぼす因子として抽出されたのは、足把持力のみであったと報告している。』1)と研究結果も出ています。
つまり、足の力をより効率良く発揮して転倒予防に繋げるには、
筋肉の出力を高めるなかで、正しい骨の配列維持してアーチの確保に繋がります。更にインソールを使用する事で足のアーチを確保して、ご自身の力を最大限に引き出す事が出来ます!
また転倒リスクの他にも『扁平足は足の矢状方向のアーチ高が低下した状態であり、高齢者において足の痛みとの関連が報告されている。』2)とあり、膝や股関節の痛み、O脚など生活の中でも二次的な不調にも繋がりやすいのです。
当施設でも既にオーダーメイドのインソールを使用している利用者様もおり、一人一人にあった運動や歩行の指導と合わせて転倒予防や生活時の負担軽減に努めております!
私たちのインソールでは石膏どり(足の形を取る)の時点から、肝心な足のアーチを潰さず、本当に“必要な形”のオーダーメイドインソールを作成しております。
是非、お近くのフットマスターにご相談ください!
また、投稿を最後までご覧頂き有難うございました。
リハガーデンてくてく
作業療法士 井浦 優太朗 (フットマスター)
1)要介護高齢者の足把持力と足部柔軟性および足部形状との関連:安田 直史,村田 伸 理学療法科学 25(4):621–624,2010
2)地域在住高齢者における扁平足と足の自覚症状,および肥満との関連:豊嶋英明 第50巻 日本公衛誌 第10号