こんにちは、長野県松本市の薬局で務めている薬剤師の池上と申します。
薬局と言えばお薬をもらう場所というのが一般的です。薬による治療と言えば感染症による症状を緩和したり、アレルギー症状を抑えたり、メンタルに作用したり、がん細胞のような細胞に直接働きかけたりと、現在起きている症状をどうにかする作用が多いです。ですので本来お薬を使用する期間はある程度決まっており、使用し続けることは病気が完全に治っていない状態、治療中であることを意味します。もちろんお薬によって体調を維持する病気もあれば、症状が続くことで増える合併症を予防するためにお薬を使用することも当然あります。
そういった病気がある一方で、日常生活が原因となる病気もあります。
食生活や運動、喫煙、飲酒などの生活習慣が原因で引き起こされる病気、いわゆる生活習慣病と言われる病気です。
高血圧や糖尿病、高脂血症、動脈硬化などが代表的な病気とされており、これらは日常生活を見直して変更する、習慣を変えることで改善が見込めます。そういった改善の一助になればと考え、薬局から地域の方への健康情報の提供の一環としてヨガインストラクターとしても活動しており、ウォーキング講師としても活動を行っております。
正しく歩けていますか?
運動を日常生活に取り入れるとして、取り組みやすいのがウォーキング。
お部屋の中を移動する際も歩きますし、通勤でも、仕事場でも、お買い物の時も歩きます。
日常の歩き方を意識的に行うことで生活習慣病を予防する。
それが生活の質を向上させ健康状態を維持できると考えております。
ウォーキングも様々なやり方があります。
私が学んできたウォーキングにも様々なものがありますが、中でも推奨したいウォーキングにオーダーメイドインソールを用いた『新保式ボールウォーキング』があります。
インソールを使用することで足元の骨格をその方にとって理想的な状態にして歩く事が可能となります。
ただ歩くだけなのになぜインソールを推奨するのかというと、人間の骨格構造上立って歩く事は足元から骨格が歪んでしまうので、そのまま歩く事は体の上部、上半身にも影響が出てしまうのです。それを補正するためにインソールが必要なのです。
私たちフットマスターが教えている新保式ボールウォーキングは、筋力に頼らず 重力を利用して球体が転がるように重心を移動し、楽に歩く方法です。この方法では、必要な関節がしっかり伸び縮みするため、力を入れて動かすよりもしなやかに足が使えます。
新保式ボールウォーキングの基本的なポイントは以下の通りです。
- バランスポイントに乗る
- 前脚の膝を曲げない
- 後脚の足首を伸ばす
- そけい部を伸ばす
バランスポイントとはこちらです。
また、大切なことは笑顔で楽しむこと。
難しい顔をすると筋肉は硬直し身体の動きは悪くなりますが、笑顔でいるとリラックスし、筋肉と関節が本来の動きとなり気持ちよく歩くことが出来ます。さらに面白いことに、歩く際に体の動きを意識的に捉えるように行うことは、ヨガにおいて意識的に行う事と似ており、一つのことに集中している瞑想状態に似ています。意識的に歩く事でストレスを解消することができ、心身ともに良好な状態を保つことが可能です。ヨガマットの上だけでなく、歩く際に真っすぐ歩く事を意識するだけで、余計な考えが薄れ瞑想状態になれますよ。お買い物の際に私もフロアの升目を利用して実践しておりますが、笑顔を意識して行えているかは…。
新保式ボールウォーキングの指導、オーダーメイドインソール製作など、気になる方はお気軽にご相談ください。
全国でも多くのFOOT MASTERが活動しております。インソールのあるウォーキングで是非とも健康を維持していただきたいと願っております。
ほんじょう薬局
薬剤師 池上 宜芳(フットマスター)
長野県松本市本庄2-2-3
yoshi-yoshi-0221@outlook.jp