お薬による体調不良を防ぎ、その方の健康と生活の質を改善するお手伝いをしている薬剤師でフットマスターの池上と申します。
ここ最近、歩き方についてご質問を頂いたり、靴に入れるインソールについてご相談をさせていただく機会が増えております。
少しでもその方の健康と生活の質の改善にお役立てできればと考え、昨年フットマスターの資格を取得し、患者さんや介護者の体調や服薬状況を聞き取り、薬学的な根拠に基づいて不必要な薬や副作用のある薬を減らすことを提案する薬剤師として活動しております。
本日は【歩く事で”良い影響”と”悪い影響”の二通りの結果がある】をテーマにお伝えします。
ウォーキングで期待される効果
良い影響として挙げるなら、ウォーキングは健康維持やダイエットに効果的な運動ですので血行促進、生活習慣病予防、基礎代謝アップ、老化防止などの効果が期待できます。
生活習慣病は糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症などがあります。それらは日本人の死亡原因の約3割を占めるがんや心臓病、脳血管疾患などのリスクを高めることが知られています。
ウォーキングは消費エネルギーを増やすので糖尿病、高血圧、肥満といったリスクを減らすことにつながります。
また、歩くことで骨に適度な負荷がかかり、カルシウムの吸収や骨密度が高まります。足腰が丈夫になることで転倒・骨折リスクを減らせるので、加齢による筋力低下から社会とのつながりが減少した状態を指し示す『フレイル』を回避でき、死亡率や入院率を減少させる効果も期待できます。
せっかく歩くなら
「正しい方法と正しい順番で」
では悪い影響となると何があるのでしょうか?
歩くことは負荷の少ない運動といわれていますが、自分の体力や体調に合わせて行わないと、逆に身体に負担をかけてしまうことがあるという事です。薬局に来られる方で健康の為にと1日8000歩を目標とされている方がおられます。その方にお話を伺うと5000歩あたりから膝が痛むということを以前お聞きしました。
ブドウ農家の方で農作業とは別に運動習慣として行っておられるそうですが、体を痛めてまでも目標達成しようとする気力はすごいことなのですが、お身体をご自愛していただきたい想いで歩き方のアドバイスと足首のこと、そして我々フットマスターが作成するインソールのことをお伝えしました。
健康の秘訣は足首?!
悪い影響となっている原因として【足首の構造】が大きく関わっています。
骨格の構造として、足首はもともと歪むものなので、歩くたびに土踏まずがクッションとして機能する必要があります。
クッションということはつぶれてその役目を果たしているので、足の構造・形が歪むということになります。靴を履いた状態で形が崩れればマメや靴擦れ、外反母趾の原因になりますし、運動連鎖で足首から膝、股関節、腰、背骨、首と足元からの少しずつの歪みが全身に影響することになります。それらを解消するのがフットマスターが提唱するインソールです。
当ブログのお写真の通り、ベッドに寝ていただき、足首が最も適切な位置で「石膏」により型取りした足型を作成しますので、そのインソールをお持ちの靴に入れて歩くと、常に足首が適切な状態になります。足首が適切であれば全身への影響も改善するため、安全かつ効果的なウォーキングで健康と生活の質を向上していただきたいと願っております。
ウォーキングのことはもちろん、足首の歪み診断やインソールのご試着など、お気軽にご相談ください。
ほんじょう薬局(長野県松本市本庄2‐4‐1)
薬剤師/フットマスター 池上 宜芳
yoshi-yoshi-0221@outlook.jp