薬のことより足についてお話している時間が多い、フットマスターの池上です。
私は、ウォーキングインストラクターの資格も持ち合わせていますので、薬局でも「正しい歩き方」をお伝えすることがございます。
ウォーキングの目的は?
ウォーキング と聞くと、どんなイメージがありますか?
そして 何のために歩いているか 考えたことがございますか?
近所や公園を歩いたり、ふらっと気分転換にお散歩したり、なかには 時間や距離をきっちり決めて毎日の日課として実践している方もいることでしょう。
私の周りでも、患者様はもちろん 生徒さんの中にも 毎日欠かさずウォーキングをしていらっしゃる方が多くいます。
万歩計や時計を見ながら、一日30分、一日1万歩と ウォーキングの時間を作って一生懸命歩いていらっしゃいます。
健康を意識して 身体を動かしたり運動することはとても良いこと。素晴らしいことです!
でも その歩き方や身体の使い方が間違っていたら…かえって膝や股関節や腰に負担をかけてしまうのです。
ウォーキングはどこで実践する?
人にお教えする立場の私が実践していないのでは説得力にかけると考え、先日 私も敢えて時間を作って早朝ウォーキングを実践してまいりました。
ここ松本でも、朝歩いている方が大変多いです。
ですが 12月に入り寒さ厳しい季節になりますと、これまでは頑張れていた早朝ウォーキングも路面が凍っているから、本日は雪が降っているからなどとやらない誘惑のささやきが増えてまいります…。
氷点下の寒空の下を歩く事はかなりハードルが高いと感じていますが、早朝ウォーキングが難しいなら、何かいい方法はないか…
あります!
特別やる気を出さなくても、敢えて時間を作らなくても、日頃行っていることで十分なトレーニング効果が得られる歩き方を実践できる方法が。
それは『お買い物』をするとき。
スーパーマーケットで 買い物かごを置いたカートを押して前へ移動する際、
カートを手で押そうとすると 無意識に前かがみの姿勢になり、頭の位置が腰よりも前になるため 猫背になり姿勢が悪くなります。さらに、肩や腰に負担をかけてしまい疲れやすくなるのです。
ここでワンポイント!
カートを、持ち手は手で押さえますが『おへその前』で押すように意識すると腰の位置と頭の位置が同じになり上半身はぶれずに動けて疲れにくくなります。
もっと言えば、
『バランスポイント』と『腰と頭』が一緒に移動する歩き方は 身体の重心が一緒になって移動するので、身体にとっては一番無理のない歩き方になります。
バランスポイントに重心を置く
バランスポイントは、歩く時だけでなく 立っている時や座っている時にも意識すると良いです。
買い物の時間だけでなく、自宅でも 職場でも 一番身近で無意識に行っている移動手段、それは歩くこと『歩行』。
よし!歩こう!と決めて寒空の下歩くのは 時間も根気も必要です。
でも こんな風に もっと日常に目を向けてみると、身体を動かす機会は意外とあちこちにあるのかもしれません。
買い物よりも歩く事に集中し、必要なものを買い忘れ奥さんから怒られたことがあるのでほどほどに…笑
歩き方のこと、足のこと、身体のこと、是非お近くのフットマスターにご相談ください。
ほんじょう薬局 薬剤師
フットマスター 池上 宜芳
yoshi-yoshi-0221@outlook.jp