日本人の平均寿命が年々更新される中、「人生100年時代」という言葉をよく耳にするようになりました。そして最近では、100年の人生を謳歌するために足の健康がクローズアップされてきています。
足の健康がなぜ大切なのでしょうか?
人生の最後の下りステップという考え方があります。
人間が衰えていく時に、歩行→排泄→食事の順に困難になっていくという考え方です。この順が進めば進むほど、治療やリハビリの努力をしても元に戻ることは厳しい状況になっていきます。
ということは裏を返すと、衰えないためには歩行できる状態を維持することが大切であり、だから足の健康に気を付けることが非常に重要だということが分かります。
今回は、人生100年時代を充実させるために知っておきたい足の健康について解説していきます。
足は50歳を過ぎると変形が早まる
最近、歩くのが遅くなったり、合う靴を探すのに困ったりしていませんか?
実は50歳を過ぎると足の変形が加速すると言われています。
外見で分かりやすいのは外反母趾や内反小趾などですね。
このような変形が出てくると、平均的な足の形とは大きく離れてしまうので、合う靴がなくなってくることは容易に想像できます。
また、一見して変形していないように見えても、実は足の形が崩れているケースもあります。足の形が変わっていないのに靴が合わなくなってきたという人は、気付かないうちに変形しているのかもしれません。
このような足の変形は、本来の足の機能が働きにくい状態にしてしまうので、歩く時にショックの吸収機能や反発力がなくなり、歩く速度が遅くなってしまいます。
その状態を放っておくと、足腰の関節に負担がたまって腰痛・ひざ痛が生じ、各関節が変形する原因になってしまい、歩行機能を維持するのが難しくなってしまいます。
このようなことから人生の下りステップの最初の段階「歩行の困難」を避けるには、足の変形を防ぐことが大切だということが分かります。
外反母趾
足の変形=土踏まずのアーチの崩れ
それでは、足の変形とは具体的にどのような状態のことをいうのでしょうか?
それには足の構造を理解することが必要です。
足の裏には3つのアーチがあります。横アーチと内側縦アーチと外側縦アーチです。これらは歩行時に、衝撃を吸収する機能と反発力で蹴る力を助ける機能があります。
この3つのアーチは筋肉と靭帯の力で維持されています。ところが年齢とともに筋力は衰え、靭帯は緩んでしまいます。それなので、50歳を過ぎるとアーチが崩れやすくなってしまうのです。
若い人でも注意が必要で、外反母趾はもちろん、偏平足や開帳足などの変形はアーチが崩れている証拠です。サイズの合った靴を履き、ハイヒールや突っかけタイプのサンダルやスリッパなどで長時間過ごさないようにしましょう。
土踏まずの3つのアーチ
『靴底の外側が減らなくなると体の不調も消える』新保泰秀(主婦の友社)より
アーチの崩れを防ぐ対策
それでは、アーチが崩れてしまったり、崩れるのを予防するのには、どのような方法があるのでしょうか?
土踏まずのアーチを保っているの一つは筋肉です。この筋肉を活性化すると、アーチの機能を向上することができます。
足の指を大きく開いたり閉じたりすることができますか?
足の指を動かすことができない人は、アーチが弱っている証拠です。お風呂などで、足の指でグーパーをゆっくり丁寧に行い、動いていない関節を動かす訓練をしましょう。
もう一つ重要な役割を果たしているのが靭帯なのですが、残念ながら鍛えることはできません。一度緩んでしまったら元に戻すことができないのです。
ですから、靭帯に負担をかけるサイズの合っていない靴や、ハイヒール、スリッパやサンダルを長時間履くのはできるだけ避けるようにしましょう。
また、インソールを使うことはアーチを正常な状態に保つのにお薦めです。
インソールにはアーチサポートという機能があるものがあり、この種類のインソールは、アーチが潰れないように下から支えてくれるので、すでにアーチが崩れている人の足の矯正や、健康な足の人のアーチの崩れ予防に効果的です。
足の変形を防ぎ、歩行の困難を避けるためには、若いうちから筋肉と靭帯の両面からアーチの維持に努めることが非常に需要です。
足の指でこぶしを握れるようになるのが理想
アーチの潰れた足
インソールでアーチサポート
フットマスターのオーダーメイド矯正インソール
私たちフットマスターが作るオーダーメイド矯正インソールは、アーチサポート機能に非常に優れたアイテムです。
通常のオーダーメイドのインソールは、立った状態で足の型を採ることが多いのですが、オーダーメイド矯正インソールは寝た状態で行います。
なぜかというと、立った状態で型を採ると、体重負荷がかかるためアーチが潰れてしまい、崩れたアーチのまま型を採ってしまうリスクがあるからです。
それなので、私たちはクライアント様にうつぶせになってもらい、体重負荷のない状態で、丁寧な手作業で足の石膏モデルを採る方法を採用しています。
この方法だと、時間と手間と、施術者の技術が必要となりますが、本来あるべき土踏まずのカーブを再現することが可能になります。
こうして出来上がった石膏模型とフットプリント、4方向からの姿勢画像をカナダの義肢装具メーカー・Bi-op社に送ると、1~2か月であなたの足のアーチを理想の状態にキープするインソールが出来上がってきます。
素材はとても耐久性があり、色々な靴に簡単に入れ替え可能です。一組作ってしまえば、20年、30年と使い続けることができます。
私たちフットマスターは、一生自分の足で歩き続けることをテーマに、老若男女隔てなく全ての皆様に、このオーダーメイド矯正インソールをお薦めしています。
足の石膏採型
データを採ってカナダで製作
まとめ~人生100年時代に足のケアは必須事項
ここまでお伝えしてきたように、人生の最後の下りステップの入り口「歩行困難」を避けることは、私たちが人生100年時代を健康に楽しく生きていくのに、欠かすことのできない必要事項となります。
そのためには、足の変形を防ぐためにアーチを支える筋肉・靭帯のケアを気に掛けることが大切です。
具体的には
①合わない靴・ハイヒール・サンダル・スリッパは避ける
②足の指の筋肉を使う
③アーチサポート機能の優れたインソールを使う
などが挙げられます。
ぜひできるものから取り組んで、人生100年を生き抜く足創りを行ってみて下さい。
私たちフットマスターは足・靴・インソール・ウォーキングを軸に、足の健康に携わった活動をしています。
人生100年時代の足創りは、全国のフットマスターにご相談下さい。
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