このたび九州地方を中心とした豪雨災害により、犠牲になられた方々に謹んでお悔やみを申しあげると共に、被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
コロナウイルスの再拡大が不安視される中、多くの方々が心を痛められていると思います。
水害が発生すると、ニュースやSNSなどで『長靴での避難はNG』などの呼びかけを目にします。
防水対策として長靴を選びがちですが、水が入り重くなり、動きにくくなる場合があるため、
長靴よりスニーカーを推奨されている方が多いようです。
緊急時、靴の選び方が命運を分ける場合があります。
踵の無いサンダルなどは履きやすい反面、逃げる途中にケガをする危険があるため、
ひも靴やスニーカーなどの脱げにくいものを選ぶことが推奨されます。
万が一に備え、ご自分に合った機能性の高い靴を用意されることをお勧めします。
また災害時に限らず、靴の選び方によっては、体調不良を加速させる恐れがあります。
体調管理の難しい夏の季節には、足首の歪みを防ぎ、正しい靴選びをすることがとても重要になります。
足首の歪みが夏の不調を加速させる?
夏場は高温多湿の環境、室内と屋外の温度差、紫外線、冷房の冷えなど体調を崩す要因が沢山あります。
サンダル、ミュールなどの機能性の低い靴は足首に負担を掛け、足首の歪みを生み出します。
足首の歪みを放置すると、外反母趾、偏平足、足のマメ、タコになるだけではありません。
足首が大きく内側に倒れると、足首の上のすねは内向きにねじれます。
すねが内側にねじれると、膝関節も内側に入ります。
そして、膝が内側に入ると、太もも、股関節も内向きにねじれ骨盤が歪みます。
骨盤の歪みは内臓の不調を招き、上半身の筋肉を緊張させ、肩こり、頭痛の原因になります。
更に機能性の低い靴は、立ち方、歩き方にも悪影響を与えます。
サンダルは踵が固定されていないため、つま先に重心がかかります。
つま先重心により猫背になると、背中の筋肉が緊張し、交感神経が優位になります。
猫背の姿勢は呼吸を浅くし、自律神経のバランスを乱します。
機能性の低い靴を履き、間違った歩き方をすることが、猛暑で乱れがちな自律神経に追い打ちをかけているのです。
コロナウイルスの影響で疲弊した心身に大きなダメージを与え兼ねませんので注意が必要です。
真夏の不調を足から改善させるには?
足は身体の基礎です。土台が歪めば全体が歪んでしまいます。
身体の歪みは、夏の不調に拍車をかけます…
まずは、足首の歪みを防ぐために、バランスポイントに重心を乗せることです。
「バランスポイント」とはかかとの少し前で、内くるぶしと外くるぶしを結んだ真ん中です。
この位置に体重が乗せられるようになると、無駄な筋力を使わなくても自然に立つことが出来ます。
身体の歪みを防止するだけでなく、身体のパフォーマンスも向上します。
足元から身体が整えば、自律神経のバランスも整います。
足首をニュートラルにするエクササイズ
新しい生活様式の中で歩く機会が減り、リモートワークが増えた方には、
ニュートラルポジション(足首の関節の理想の位置)の感覚をつかむための
エクササイズがおすすめです。
①床に座り脚を伸ばす
②左のつま先を伸ばす
③①の姿勢に戻る
④右のつま先を伸ばす
①~④を繰り返します。足先が内側、外側に傾かないように注意しながら、
両足の中指がまっすぐ天井を向くように意識して、無理なく1分程続けて下さい。
足首のニュートラルポジションを維持できると、全身のゆがみを防ぐだけでなく、
エアコンによる足元の冷え、むくみの改善も期待できます。
正しい靴選びをする
足首の歪みの改善には、正しい靴選びは非常に重要になります。
・靴の”かかと”はしっかり補強されていますか?
・靴の履き口の大きさ、高さは正しいですか?
・親指の関節部分がきちんと曲がりますが?
・つま先部分に1~1.5cm程度の余裕はありますか?
・アウトソール(靴の裏)がねじれていませんか?
自分に合った靴を履くことで、身体の負担を減らし疲労を軽減させます。
足首の歪みを防ぎ、正しい靴選びをすることは、健康や万が一の備えにも繋がります。
これからの夏本番に向けて、体調管理と足元の健康管理を徹底してお過ごし下さい。
überボディメンテナンス
高橋篤史
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