先日は、東京でも雪がほんのりとチラつきましたね。
当サロンは 青山通りに面したビルの3階にあり
窓から 街ゆく方々の歩くお姿がよく見えるのですが
これだけ寒いと
無意識のうちにお身体全体に力が入り、
肩がすくんで身を縮める猫背になりがちな方を多く見かけます。
ご存知ですか?
そもそも、日本人は あまり歩くことが上手ではありません。
それは 先祖代々から受け継がれた生活スタイルによるものが大きいようです。
日本人の生活スタイルとは?
ご存知の通り
私たち日本人は、農耕民族が始まりです。
鍬で土をならしたり、
種を蒔いたり、
収穫する際には 腰をかがめて作業することがほとんどでした。
つまり『常に身をかがめて』いました。
また
畑をならす鍬にしても
木を切るノコギリにしても
日本刀にしても
『奥から手間に引く』力がほとんどです。
想像してみてください。
『常に身をかがめる』→ 背中が丸くなる
『奥から手間に引く』→ 背中が丸くなる
日常の何気ない動作が
いつの間にかお身体の体勢を歪ませていたのです。
また
椅子ではなくて畳の生活が常だった日本人にとって
床や畳での生活、あぐらをかく生活は
腰が落ちて常に骨盤が後ろに傾く姿勢が多いのです。
『骨盤が後傾気味になる』→ 背中が丸くなる
何気ない生活の姿勢が
お身体を歪ませているのです。
また、この体勢は
日常的にも太ももの裏側が緊張し
歩く時に太ももの前側とふくらはぎでバランスを取ろうとする為
いつの間にか足が太くなってしまいます。
背中が丸く後傾気味になると
自然とお身体全体も前のめりに姿勢が悪くなり
歩き方もちょこちょこ歩きになります。
サロンから街ゆく人を眺めていますと
日本人に多いちょこちょこ歩きの方を 多くお見かけします。
どんなに素敵なお洋服やかっこいいコートをお召しになっていても
姿勢が悪く歩き方が美しくないと
本当に勿体無いなと心から感じています。。。
欧米人は自然と姿勢が良くなる生活スタイルだった?!
一方
農耕民族だった日本人に比べ、
狩猟生活・椅子生活での文化スタイルで過ごしてきた欧米人は
筋肉の発達の仕方が全く違います。
鍬のように 土を引いて 前のめりになりながら穴を掘るのではなく
地面にスコップを指して『押す』力で土を掘り起こします。
また
日本の包丁は 食べ物を引いて切るのに対し
西洋のナイフは 押して切ります。
それに、西洋のノコギリも、押して切れるような歯の仕組みになっており
日本人の『引く』力で作業する体勢に対して
欧米人は『押す』事で作業をします。
欧米人は 骨盤が前傾している方が多く
背筋が伸びて 姿勢もシャンとよく見えます。
さらには
太ももの裏側が発達しているので
ヒップアップ効果もありますし
脚を引き上げる筋肉も発達していますから
一歩が大きく、自然と膝を伸ばして歩くこともできます。
このように
背中が丸く、骨盤が傾きやすい日本人に対し
お腹が伸びて姿勢が良い欧米人。
元々の骨格のつくりの違いや脚の長さだけでなく
長年の生活様式の違いからくるお身体の使い方によって
発達している筋肉が全く違う 日本人と欧米人。
背中を丸め、ちょこちょこと歩いている方を街で見る度に
この差を感じずにはいられません。
では どうしたら欧米人のようにカッコよく歩けるのでしょうか?
まずは正しい歩き方を知ることから
立ち方・歩き方には 正しいお手本があります。
私たちは、
行進や 前へ習えや かけっこはした事があっても
歩き方 を習う機会はなかったはずです。
お母さんのお腹から生まれて来て
ハイハイができるようになり
親から 学校から 立ち方や歩き方の教育を受けるわけでもなく
誰もが生活の中で当たり前のように習得して来たかと思います。
考えてみてください。
歩く事ができるからと言って
それが正しいかどうかは全く別のお話。
それゆえに 誰もが無意識に『我流』なのではないでしょうか。
決して我流に歩くのではなく、
一度ご自身の歩き方を 鏡やショーウインドウでチェックしてみてください。
そして
我々フットマスターは
足からお身体を診るプロフェッショナルであると同時に
正しい歩き方も指導させていただきます。
足はお身体の大切な土台です
人間の身体にある208個の骨のうち
その4分の1の 56個が足にあり
腱や靭帯、関節や筋肉と複雑に関係し合って機能するのが
私たちの『足』です。
お身体全体の 4分の1の骨が足に集中していることから
いかに足への意識が重要かが お分かりいただけるかと思います。
今日踏み出すその一歩。
通勤通学時やお買い物の道中はもちろんのこと、
ご自宅でも会社の中でも
前に踏み出すその一歩を意識するだけで
お身体の使い方や姿勢は 大きく変わります。
知っていると知らないとでは大きく違う歩き方。
ご自身の立ち姿勢や歩き方。
是非一度、お近くのフットマスター治療院で
プロの目から診ていただくことをオススメいたします。
南青山『足から治療院』Creare
代表 新保 泰秀
https://minamiaoyama-foot.com
お悩みはフットマスターへご相談ください。
>>全国のフットマスター