今年も梅雨がやってきました。
恵みの雨によって農作物は潤い、夏へむけて水源の確保をする大切な時期です。
しかしながら、身体の重だるさ、食欲不振、頭痛、めまいといった、
体調不良が増えるのも梅雨。
東洋医学では自然界の気候変化が身体にもたらす不調の原因を「邪気」と捉え、
中でも「湿気=水」を「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。
「湿」は重く「停滞」する性質をもっているので、
特に普段から血行が悪くむくみやすく、体内の水分代謝が悪い人は、
「湿邪」の影響を受けやすいので、より一層注意が必要です。
また、水分が多い「おなか=消化器系」も影響を受けやすく、
消化不良や食欲不振、口内炎に悩まされたり、
「おなかがぽちゃぽちゃする」と感じる人も。
そんな「湿邪」を払うには、動いて巡らせることがとても有効です。
姿勢をよくしておなかにスペースを作り、
体内の「湿邪」を発散させましょう。
お腹にスペースを作って、動きやすくするには、
「骨盤を立てて胸郭を上げる」
胸郭が広がれば、呼吸も深くなり体内の酸素量もグンとアップします。
胸を開くには、まず骨盤を正しい位置にします。
●骨盤を立てる=骨盤のニュートラルポジション
「骨盤を立てる」ということは、
骨盤が正しい位置にある、すなわち「ニュートラルな状態」にあることを指します。
骨盤が正しい位置にあれば、背骨の生理的湾曲が自然に戻り、
猫背やストレートネックが解消します。
では、骨盤がニュートラルな状態をつくるにはどうしたらいいでしょう。
骨盤がニュートラルな状態は、
骨盤の左右の出っ張り(上前腸骨棘)に手のひらの付け根を当てて、両手で三角を作ります。
ちょうど中指の先が恥骨のあたりになります。
この面が地面と垂直になっている状態です。
この骨盤三角が、床に垂直に立っていると、
壁に踵と仙骨と背中と頭をつけて立つことができます。
ウエストの後ろの隙間はほとんどありません。
あっても、手のひらをギリギリ通せるくらいの隙間です。
反り腰になっている人は、ウエストの後ろにスペースが沢山開いています。
反り腰の原因が、
足首の歪み、アーチの崩れということもありますので、
「おや?」と思われる方は、お近くのフットマスターへご相談ください。
特別な時間を作って運動しなくても、
日常の「歩き方」に注意するだけで、効果は期待できます。
巡りをよくして代謝が上がる歩き方はこちらをご覧ください。