幅広の人がゆるい靴を選ぶのは間違い!?
こんにちは!
埼玉県越谷市の足からゆがみを防ぐ整体院「流カイロプラクティック院」です。
靴選びをする際に、「私は幅広だから」とワンサイズ大きい靴を選んでいませんか?実はこの選び方は、ますます足を幅広にさせる危険があります。幅広が進行すると、歩行時に衝撃を吸収して推進力に変える機能がなくなるので、歩くのが遅くなって歩き姿もおかしくなります。また吸収しきれなかった衝撃が、膝や腰に徐々に溜まるので、慢性的なひざ痛や腰痛の原因になります。
そもそも日本人は幅広というのは昔のことで、最近の若い世代は幅狭の人が増えてきているという統計もあります。実際にひざ痛・腰痛のクライアントさんに靴選びのご指導をしていて、「私は幅広だから合う靴がないのよ」とおっしゃる人の足を測ってみると、幅広ではないことの方が多いです。
本当は幅広ではないのに、誤解でワンサイズ大きい靴を選んでしまっていることが、ひざ痛や腰痛を長引かせているだけでなく、より重い状態にしてしまっていることもあるのです。
今回は、幅広と思っている人に本当は知って欲しい靴選びのコツをご紹介します。
『正しく歩けば不調が消える! 1日300歩ウォーキング』新保泰秀(日本文芸社)より
足のアーチの崩れが幅広と勘違いさせる
「自分の足は幅広甲高」と公言している人でも、実際にサイズを測ったことのある人は少ないのではないでしょうか?実は多くの人が「幅広」と勘違いしてしまうのには理由があります。
足の骨は、断面図で表すとアーチ状に並んでいます。アーチ状だと、私たちが歩いたり走ったりして足にかかる体重負荷を分散させ、効率良く支えることができるのです。
しかし、運動不足や加齢でアーチの並びを維持する筋肉や靭帯が衰えると、体重をに耐えられなくなり、アーチが潰れやすくなります。特に女性は男性に比べると靭帯が柔らかいので、アーチが潰れやすい体質をしています。そのため、実際には足幅が細いのに、体重がかかった時にアーチが潰れて広がってしまって、幅広の足と勘違いをしてし待っている人がとても多いのです。
幅広と思って幅が楽な靴を選ぶと更に幅広がひどくなる
このように幅広と思っている人の多くは、アーチが崩れて本来の足幅が広がってしまっている状態です。ですから本来の幅に足を保つためには、体重をかけていない時の細い状態に合わせて靴を選び、それ以上、足が広がらないようにサイドから押さえることが重要です。
逆に、幅広と思って緩い靴ばかりを履いてしまうと、靴に足幅に保つ力が働かないので、余計にアーチの崩れが進みやすくなってしまいます。きつめの靴の方が良いと分かっても、今まで緩めの靴を選んできた人は、最初は窮屈に感じるかもしれません。しかし、足の骨が安定して足指を使いやすくなるので、「意外と歩きやすい」とおっしゃる人がとても多いです。
靴ひもをしっかり結ぶと更に効果的
足の幅が広がらない靴選びを考えた場合、ひも靴など、足の甲のフィット感を調節できるものがオススメです。ひもをきちんと締めて結べば、足と靴が面で接するようになるからです。足がより広い面で靴に接すれば、それだけ足が広がる方向の力を抑えられます。更に、靴ひもは履くたびに結び直すと効果的です。人間の足はその日の体調や活動の仕方によって、朝晩で太さ・形に変化があります。靴を履くたびにひもを結び直せば、柔軟にこの変化に対応ができて、足が広がるのを効果的に防げます。
ひもをしっかりと結ぶのは、足のタコやマメの対策にも効果的です。緩めの靴を履いていると、靴と足が点で接します。そして歩く時に靴の中で足が動きます。この時に点で接している部分で起こる摩擦が、タコやマメの原因です。ですから、サイズのピッタリな靴を履いて、ひもをその都度結び直せば、タコやマメの対策にもなります。
幅の広い靴を履いていると外反母趾になりやすい
足のアーチが崩れて起こる足の変形の代表が外反母趾や扁平足です。横幅が緩い靴を履いている人は、アーチが崩れやすくなるので、将来的に外反母趾や偏平足になるリスクが高くなります。
このような足のアーチが崩れがある人は、歩行時に足首がくの字に曲がり、脛の骨が捻じれます。その負担が膝に溜まるとひざ痛の原因になります。また、膝の関節がこのように歪むと、大腿骨も捻じれるので股関節にも負荷がかかり、股関節痛や腰痛の原因になります。
更に、足の歪みは骨盤の左右の高さのバランスの崩れの原因にもなるので、足の裏の問題が骨盤の歪みとなり、背骨を歪めて肩こりや顎関節の歪みにもつながっていきます。つまり、足の歪みは全身の歪みの始まりなのです。
『正しく歩けば不調が消える! 1日300歩ウォーキング』新保泰秀(日本文芸社)より
インソールを使ってアーチを矯正する
足のアーチが崩れないようにするためには、幅が少しきつめの靴が良いと分かっても、締め付けられるのが不安な人にや、外反母趾などで足の変形が強い人はオーダーメイド矯正インソールが有効です。
オーダーメイド矯正インソールは、足首を正しい位置(=ニュートラルポジション)に保って、理想的な足のアーチを石膏で型取りし、それを元に作られるインソールです。オーダーメイドなので、アーチの崩れを防止して体を支えるのに必要な高さと強度が、市販品にはできないレベルで追及できます。
このインソールを靴に入れると、アーチが本来の理想的な形に矯正されるため、足の変形を防げます。このようなオーダーメイドのインソールであれば、アーチの形を保つのに必要な高さと強度で、インソールそのものがアーチが潰れるのを防ぎ、なおかつ、本来の自分の足幅に合わせた靴を履けるようになるというわけです。
まとめ~足幅の広がりの防止には幅狭の靴が有効~
このように足が幅広と勘違いをしている人の多くは、体重負荷でアーチが潰れてしまっている状態です。そのため、本来はぴったりとした靴を選んで、幅がそれ以上広がらないように防ぐ必要があります。ですから、「足幅が広いから」といって緩い靴を選ぶのは逆効果になります。
足幅をきちんと測り直して、自分に合った靴選びをしましょう。
また、アーチの崩れが進むとひざ痛や腰痛だけでなく、全身のトラブルに発展します。それなので、アーチの崩れ予防にはオーダーメイド矯正インソールが有効です。アーチを守るインソールには、体重を支えられるだけの固さと高さが必要だからです。
足幅に合わせた靴を選び、オーダーメイド矯正インソールを使って、将来の外反母趾やひざ痛・腰痛のリスクを減らしましょう!
足幅の悩みやオーダーメイド矯正インソールの製作は、全国のフットマスターにご相談下さい。
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