みなさん、こんにちは。
自由が丘レア・リテの後藤です。
先日まで、そごう美術館で「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」が開催されていました。
ダ・ヴィンチは「足は人間工学上の最高傑作であり、最高の芸術作品である」と言っています。
彼の絵画や精密な人体デッサンは有名ですね。
その作品たちの他にも、
自然科学、人間工学、水力学、航空力学、天文学、幾何学、建築、解剖学…
様々な分野の研究と考察を、
膨大な量の手書きのメモ<手稿>に遺していました。
この手稿と、手稿を元に再現された実物大の模型が展示されていました。
500年前に生きたダ・ヴィンチの頭の中は、宇宙とつながっていたのかもしれません。
「古代人たちは人間を小宇宙と呼んだが、確かにその呼び名は人間にふさわしい。
人間は土、水、大気、火の四元素でできているが、この地球の身体も同様である。
人間の体内には骨があって、それが肉体を支えているが、
世界には岩があって、それが大地を支えている。
人間の体内には血液の湖があって、それが肺の呼吸によって膨張と収縮を繰り返しているが、
地球の体にも海洋があって、それも同様に世界の呼吸によって、
6時間ごとに干満運動を繰り返している。
また、前述の血液の湖から血管が伸びていて、人体の隅々まで分枝しているが、
同様に海洋も無数の水脈で大地の身体を満たしているのだ。」(パリ手稿A54v)
人間と地球が相似形であることを表したこの文章に、心惹かれました。
人間は小宇宙であり、人間も地球も同じ元素で成り立っているのです。
ダ・ヴィンチは、四元素の中でも特に「水の本性」を理解しようとして、
水を汲みだす機械や水によって動かされる機械を多数描いていました。
絶えず低い方へ流れる水の性質に着目して、その力を利用する方法を考えていたのです。
水は絶えず低い方へ流れるので、足のお悩みで多い「むくみ」がでてきます。
「水」は体温より温度が低いので、水分が多いと「冷え」もついてきます。
むくみの原因は様々です。
・長時間の同じ姿勢
・運動不足や冷えなどによる血行不良
・下着や靴によるしめつけ
・食べ物(添加物、塩分過多など)
・病気やケガ →この場合は病院の受診をおすすめします。
原因は様々でも、水の性質は同じ。
体内の水は、身体の隅々まで分枝して行きわたり、
肺の呼吸によって全身を巡っているのですが、
うまく吸収されなくて取り残された水分はむくみとなり、冷えをもたらします。
取り残された水分を、下から上へ上げるにはポンプが必要。
だから人間の身体には、ポンプ機能が備わっています。
「ふくらはぎの筋ポンプ」
ふくらはぎをしっかり使えば、筋ポンプの働きで足に溜まった水分を戻していけます。
しかし、足首に歪みがあると、ふくらはぎの動きが制限されてしまうので、
本来のパフォーマンスが発揮できないのです。
もうひとつ、忘れてはいけないのが 「そけい部の流れをよくする」こと。
体内を巡った水分は静脈に戻り、腎臓で濾過されて体外へ排出されます。
足~脚の血管は、そけい部を通って上半身へ戻ります。
せっかくふくらはぎを使っても、そけい部で流れを止めては効果も半減です。
そけい部が曲がっていると、腰が前かがみになり姿勢も悪くなります。
また、体内の水分の循環は呼吸によって助けられているので、
「呼吸を深くする」ことも大切です。
フットマスターがお伝えしている立ち方・歩き方が身につけば、
呼吸が深くなり、ふくらはぎを使い、そけい部の流れがよくなります。
一生ものの健康法です。
歩いているだけで、むくみや冷えを解消していけます。
正しく歩く事は、毎日確実にできるセルフケアです。
最後に、歩いていない時、座っている時やお布団に入っている時、
「足が冷たいな~」と感じたら、すぐできるセルフケア。
足首を交互に曲げ伸ばししてみてください。
足首をまっすぐ動かすことがポイントです。
数回行うと足先までポカポカしてきますよ!
本日も、お読みいただきましてありがとうございます。
みなさまの今日を、少しでもいいものに。