今回はこの夏見かけた風景、
こんな風にサンダルからはみ出している足から気づいたことを書きます。
私の靴箱にも気に入って購入したのに、1回しか履いていないサンダルがありました。
「そういえば!」と履いてみると、まさに!
サンダルの内側に足がはみ出しています。
せっかく買ったお気に入りのサンダルなのに1回しか履かなかった理由。
それは、薬指と小指があたって痛かった事と、
踵が内側にはみ出して履きにくかった事でした…
実は、靴には「進みたい方向」があるのです。
サンダルの靴底を見てみましょう。
踵の真ん中と踵の中央を結んだ線を
進行方向に向けて伸ばしたラインが薬指の方へ向かっています。
この方向が「靴が進みたい方向」です。
一方、「足が進みたい方向」は、踵中央から中指に向かいます。
サンダルを履いた時のように足型を置いてみると…
お互いの行きたい方向が微妙にズレています。
このズレが、マメ、タコ、靴擦れの原因になります。
つま先はサンダルに密着し固定された状態ですが、足首は中指へ向けて動きます。
固定されていない踵は、サンダルからずれて内側にはみだしていくのです。
押し付けられる薬指や小指は1日で痛くなりました。
そのまま履き続ければマメ、タコができたでしょう。
こすれるストラップの所には靴擦れができたでしょう。
また、踵がずれたまま履いていれば着地が安定せず、
足首の内倒れを助長してしまいます。
もしこれが、パンプスのように踵が逃げることのできない靴であれば、
さらに足をねじって歩くようになり、足首の内反が進んでいきます。
中足骨のあたりはフレキシブルな構造なので、
はじめのうちは足は歪みを吸収していますが、
靭帯が伸びてしまえば、変形を直すことが難しくなります。
パンプスやサンダルを脱いでも、そのままの足の形になっていませんか?
施術後の足。
足首をニュートラルに保てば、正しく立ちやすくなり、
足の内側の血行もよくなって、冷え性や生理痛などが改善されていきます。
もちろん、足首に起因する姿勢の問題も同時に解消されていきます。
パンプスやサンダルに活躍してもらったら、
身体のメンテナンスもしてあげましょう♪
そして、靴選びの際は
「靴の進みたい方向」が、あなたの「足の進みたい方向」と、
どれくらい合っているかを確認してみてくださいね。